高齢の母に、ネイルを塗ってあげるようになりました

ネイル

実家に寄るたびに、母の爪を見るのが習慣となりました

週に一度、一緒に買い物に行くのですが、そのたびに「爪どう?」と声をかけます。ちょっと剥げていたら、「来週塗り直そうか」と、そんなやりとりが自然と続くようになりました。
(先日、その母と箱根へ日帰り旅行に行きました。旅の前にも母のネイルを塗り直しています。
そのときのことは、別の記事に少し書いています。

もともと私自身がセルフでネイルをしていたので、道具はひと通り手元にあります。あるとき、母の手元を見ていて、ふと思いました。

お化粧もしなくなった。白髪も染めなくなった。それなら、爪くらいは整えてあげてもいいのかもしれない、と。

最初、母は「もうおばあさんだからいいわよ」と言いました。私は「自分の練習になるから」と笑って返しました。

それが始まりでした。

母は、もともとおしゃれが好きな人でした

母は、おしゃれが好きな人でした。派手ではないけれど、洋服のデザインや縫製をしていた母方の祖父の影響もあったのかもしれません。

出かける時や結婚式のようなイベントのときには、必ずマニキュアをしていました。子どもの頃の私は、その色がとてもきれいに見えて、「お母さんの爪、きれいだな」と思っていました。

その母が今、脳梗塞の後遺症で細かい作業が難しくなっています。ばね指もあり、爪を切ることも思うようにいきません。

日々の家事は自分のペースで続けていますが、少しずつ人の手を借りる場面が増えてきました。

足の爪は、訪問看護の方が月に一度整えてくださっています。だから手の爪は、私がやろうと思いました。

シニアの爪にネイルをする時の注意点

実際にやってみて感じたことを、少しまとめておきます。

まずは「整える」ことから

母の爪は思っていたより硬く、伸びやすい状態でした。

そのままだと引っかかりやすく、衛生面でも気になります。まずはやすりで形を整え、甘皮の処理を丁寧に行います。この時間がいちばん長いのですが、その分ゆっくり話をする時間にもなっています。

ジェルネイルからマニキュアへ

最初はジェルネイルをしていました。乾かす時間がいらず、長持ちするので便利です。

ただ、デイサービスで「ネイルは控えてほしい」と言われたことがありました。調べてみると、パルスオキシメーター(酸素飽和度の測定)に影響が出る場合があるそうです。

「1本だけ自爪にしておく」という方法で対応できることもありますが、施設によって考え方が違うため、事前に確認しておくと安心です。

また、ジェルはオフの手間や爪への負担もあるため、現在はマニキュアに切り替えています。

速乾タイプのマニキュアが使いやすい

最近のマニキュアは乾くのがとても早く、扱いやすいです。

高齢の方の場合、長時間じっとしているのが負担になることもあるので、速乾タイプは思っていた以上に便利でした。落とすのも簡単で、爪への負担も少ないです。

色は「少しはっきり」がちょうどいい

最初は淡い色を選んでいましたが、少し物足りなく感じることがありました。

今は母自身が色を選びます。ローズピンクやコーラルのような、少しはっきりした色のほうが、手元が明るく見えます。

ときどきパールや小さなパーツをつけると、それも楽しんでくれています。

ネイルチップは場面を選んで

「塗るのが難しい」という場合、ネイルチップという方法もあります。

ただ、日常生活では外れるリスクや安全面を考えると、母のような状態の人にはあまりおすすめはしていません。記念日や写真を撮る日など、特別な場面で使うのが安心だと思います。

表情が、少しやわらぐ時間

塗り終わると、母はしばらく自分の手を眺めます。

そして「うん、きれいね」と言って、指を動かしました。その様子を見て、ああ、やってよかったなと思いました。

母の通うデイサービスには、他にも爪をきれいに塗っている方がいるようで、お互いに褒め合っているそうです。

その話を聞いて、少しうれしくなりました。

指先が整うと、少し気分が上がる。それは年齢に関係ないのだと思います。

同じように、親にネイルをしてあげたい方へ

特別なことをしなくても、爪を整えるだけで手元の印象は変わります。

軽く磨いてツヤを出すだけでも十分ですし、透明のトップコートだけでもきれいに見えます。

もしネイルをする場合は、施設や医療的な制限がないかを事前に確認しておくこと、爪の長さや引っかかりに気をつけること、そして無理のない範囲で行うこと。このあたりを意識しておくと、安心して続けられると思います。

おわりに

3週間に一度、母の爪を整えに行きます。

それだけのことですが、その時間は私にとっても大切なものになりました。

おしゃれが好きだった母に、もう一度指先を楽しんでもらう。そして、少しでも気分が明るくなるなら、それで十分だと思っています。

これからも無理のない範囲で、続けていきたいと思います。

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